「菊池氏遺跡」が、令和6年2月21 日(水)付けで正式に国指定史跡に決定しました。
菊池市としては平成16 年に国史跡に指定された「鞠智城」に続いて2件目の国指定史跡です。
※「菊池氏遺跡」の概要(国指定答申時の文化庁報道資料より)
菊池氏遺跡は、菊池川中流域に位置する九州を代表する中世武士団、菊池氏関連の館跡と宗教施
設などからなる遺跡群です。
指定されるのは、北宮館跡、菊之池B遺跡、北宮阿蘇神社です。
■北宮館跡では13 世紀の館跡に関係すると考えられる遺構を検出。
■菊之池B遺跡では、13 世紀の河川護岸を確認。
■北宮阿蘇神社には、応永10 年(1403)に菊池武朝(きくちたけとも)公らが寄進した神像が残っています。
菊池氏遺跡は中世の本拠地の具体像を示す遺跡群で、そこから中世武士団の領域支配の在り方を明らかにすることができます。また、隈府の遺跡も併せて検討することで、肥後国最有力武士から肥後国守護へと成長する過程を示す重要な遺跡群です。